デジタル遺産とは
「デジタル遺産」とは、故人がデジタル上に残した資産・データ・アカウントの総称です。スマートフォン・パソコン・タブレットの中に蓄積されたデータ、各種サービスのアカウント、そしてデジタルの金融資産(暗号資産・電子マネー・ポイント)が含まれます。
デジタル遺産は、物理的な財産と比べて「存在に気づかれにくい」「相続手続きが複雑」という特徴があります。生前に整理しておかないと、家族が見つけられずに宙に浮いてしまうケースが増えています。
スマートフォンの引き継ぎ
最初に整理すべきは、スマートフォンのロック解除方法です。家族がスマートフォンを開けないと、連絡先・写真・重要なアプリへのアクセスが全てできなくなります。
パスコード(暗証番号)や生体認証情報(Face ID・Touch ID)の設定を、エンディングノートに記載しておきましょう。ただし、エンディングノート自体の保管には注意が必要です。信頼できる家族にだけ場所を伝えるか、金庫に保管するなどの工夫をしましょう。
iPhoneを使っている場合は「デジタル遺産連絡先」の設定(iOS 15.2以降)を活用すると、指定した人が自分の死後にデータにアクセスできるようになります。
各種アカウントの整理
SNS・メール・各種サービスのアカウントは、主に以下の3つの対処方法があります。
- 削除:不要なアカウントは生前に自分で削除しておく
- 追悼アカウント化:FacebookやInstagramには、家族が申請すると「追悼アカウント」に変換する機能がある
- 引き継ぎ・削除を依頼:エンディングノートに「〇〇のアカウントは削除してほしい」と書いておく
パスワード管理はパスワードマネージャー(1Password・LastPassなど)を使っている場合は、そのマスターパスワードを記録しておくことが重要です。使っていない場合は、主要なサービスのIDとパスワードを一覧にしてエンディングノートに記載しておきましょう。
電子マネー・ポイントの扱い
PayPay・楽天ペイ・Suica・各種クレジットカードに紐づくポイントは、原則として相続できないものが多いですが、サービスによっては手続きで払い戻しを受けられるケースがあります。
よく使っている電子マネーサービスとアカウント情報(登録メールアドレスなど)をリストアップしておくと、家族が確認のための窓口に問い合わせやすくなります。残高が大きい場合は特に重要です。
暗号資産(仮想通貨)
暗号資産は、ウォレットの秘密鍵やシードフレーズを知らないと、誰もアクセスできなくなります。これは「鍵を持った人が逝去すると、永遠に誰もアクセスできない」という性質です。
暗号資産を保有している場合は、取引所名・口座情報・二段階認証の設定方法を必ずエンディングノートに記録してください。ハードウォレット(物理デバイス)を使っている場合は、デバイスの保管場所とPINコードも記録が必要です。なお、秘密鍵やシードフレーズは絶対に他人に見せてはいけない情報ですが、信頼できる家族への引き継ぎ計画だけは作っておきましょう。
サブスクリプションサービスの解約
Netflix・Amazon Prime・各種音楽サービスなどのサブスクリプションは、死亡後も解約されない限り料金が発生し続けます。契約しているサービスのリストと、解約方法(または解約を依頼したい旨)をエンディングノートに書いておくと、無駄な費用の発生を防げます。
のこすAIでデジタル情報を整理する
デジタル遺産の引き継ぎに必要な情報は、のこすAIのエンディングノート機能でまとめることができます。スマートフォンのパスコード、主要アカウントのIDや管理方法、保有している電子マネーや暗号資産の概要などを、プライバシーを守りながら体系的に記録できます。家族が困らないために、今日から少しずつ整理を始めましょう。